給料がそれほど高くないのに、お金遣いが荒かった私は、いつも金欠状態でした。
クレジットカードで飲食代を支払いしたり、コンビニで買い物をしていたため、月末になるとクレジットカードの代金を支払うのに大変な状態でした。
住民税の支払い通知が来ているのは知っていましたが、後回しになっていました。
クレジットカードの返済を怠ったら、大変なことになるイメージがありましたが、住民税の納付を遅らせたとしても、それほど大したことがないだろうと高をくくっていました。
しかし、納付を催促する封筒が、たびたび届くようになり、「このままではまずいかもしれない」と感じるようになりました。
しかし、クレジットカードの返済のほかに、10万円ほどに積み重なった、住民税を納付する余裕はありませんでした。
給料の差し押さえ寸前までいった私がどうやって10万円近くの住民税を支払えたか、体験談をご紹介します。
住民税の納付書の封筒が怖い色に!
住民税の納付を促す催促状を無視し続けていたら、徐々に納付書の封筒が毒々しい色に変化してきました。
毒のあるカエルやトカゲは、恐ろしい色を身にまとい、「毒があって危険だから、食べないように」と捕食者に警戒を促すと言います。
その住民税の納付を促す毒々しい色遣いの封筒も、「このまま放置すると大変なことになりますよ」と訴えかけてくるようでした。
怖くなって封筒の中を見ると、「納税催告書」と書いてあり、納付期限と金額が記載されていました。
但し書きとして、「この期限前納付をしなければ所有財産の差し押さえを行います」と書いてあります。
私はここにきて、本格的にヤバイことになってきたと焦り始めました。
そして、スルーし続けるのは無理だと悟りました。
返済できないとどうなるか?怖くなってネットで検索
「所有財産の差し押さえ」という言葉が怖くなり、私はネットで「納税催告書」について調べました。
催告書に記載されている期日までに住民税を納付しなければ、納税催告書に記載された通り、給料口座などが差し押さえになってしまうということでした。
そうなれば、ローン返済などが滞り、ブラックリスト入りしてしまうかもしれません。
住宅ローンや自動車ローンは関係なくても、クレジットカードが使えなくなるのは困ります。
今までのように、カードで気楽に買い物をしたりできなくなってしまいます。
さらに恐ろしいのは、差し押さえが決まると、会社に知られてしまうということでした。
市役所の職員が、滞納者の勤務先に滞納したことを知らせて、給与の支払い状況を調査するためです。
会社に差し押さえされたことを知られたら、出世の道が閉ざされるような気がしました。
何とかお金をかき集める!
納税催告書を開けて中を見た時には、納付期限まで3日ほどしかありませんでした。
もっと前に届いていたのに、無視をしていたためです。
金額は10万円と少しです。
私は貯金がなく、このお金を用意するのは自力では難しいため、友達に頼むことにしました。
学生時代の友達に頭を下げて、3人から2万円ずつ借金しました。
残りのお金は、カードのキャッシングで調達しました。
カードローンを借りるのは初めてでしたが、5万円借りても月2千円づつの返済と負担が少なくてよかったです。
こうして、期限ぎりぎりにコンビニに行き、住民税の納付を済ませて事なきを得ました。
もし納税催告書の封筒を開けるのがもう少し遅かったら、私は差し押さえを受けて、そのことを会社にばれて大変なことになっていたと思います。
この時から私は、納税催告書が来る前に、住民税の納付をするようにしています。